1890-1900年代 フランスアンティーク
fête champêtreとは18世紀にフランスで流行した,田園や公園などで遊ぶ優雅な人々を
描くジャンルです。
今回ご紹介しました金箔フレームの小さな壁掛け絵画もその一つです。
それにしてもなんて美しい色彩の油絵でしょうか。。。
外側から中心に向うすみれ色とピンクのグラデーションの美しいこと。
メインの色はすみれ色、ピンク、白、そしてそれぞれの濃淡のわずか3色。
わずか3色でこんなに幻想的で美しい絵画となっています。
外側は森の暗がりを表現するために使われたダークブラウンにグリーンも混ざっているようなお色。
深夜の公園で話し込む男女を描いています。
絵は分厚いボードに描かれてあり、経年からの貫入や、小さな絵の具の剥離なども見られますが、
劣化を抑える為でしょうか、表面全体にニスが塗られていますので、
コンディションが悪化する心配は無いようです。