マドレーヌ・ルメール(1845-1928)
ふっくらと丸みを帯びた薔薇の花々のパステル色が発する透明感、ガラスベースの質感。
卓上に描かれた影や背景の彩度の優れたバランスにより、
立体的に浮かび上がった薔薇のブーケ。
零れ落ちた花びらにまでくわえられた光と影の描写など、
技術的にも大変優れた、とても美しい作品です。
絵画全体から優しい空気感が漂っています。
ところどころ、小さな絵の具の剥離などが見られますが、
全体にとても良いコンディションです。
マドレーヌ・ルメールは1845年にフランスで生まれた女性画家でありイラストレーターであり、
彼女はサロンニエール( サロン主宰者)でした。
1928年に亡くなるまでに、沢山の美しい絵画やイラストをを残しました。
彼女はフランスの唯美主義者、象徴派詩人、美術収集家であるロベール・ド・モンテスキュー伯に「薔薇の皇后」と呼ばれる程、才能を高く評価されていました。
こちらはマドレーヌ・ルメールがキャンバスに描いた油彩画となります。
絵の右下にサインが入っています。
裏側に画家について記されたシールが貼られています。