1800年代後期 ドイツアンティーク
卓上いっぱいに広げられた、たわわに実った葡萄とワイン。
西洋では、このような果物や野菜などの食糧を描いた静物画には、「神に捧げる」という役割があったそう。
どこかしら荘厳な気配を漂わせているのは、そのような深い意味が込められているからでしょうか。
卓上に掛けられたヘンプのような分厚いクロスに差す灯りに照らされた果物と、
薄暗い帳の中にわずかに浮かび上がる果物との陽と陰のコントラスト。
これにも食糧を描いた静物画として、贅沢を戒めるという寓意的な意味が込められているそうです。
深いですね。。。古典的な静物画としての風格を感じさせる作品です。
画家のサインがみられますが、画家についての詳細は不明です。
特に目立つダメージなども無く全体に良いコンディションです。