小ぶりながらも、まるで光が宿っているかのような美しさを放つ、印象派の油彩画です。
19世紀後半から20世紀初頭にかけて描かれたと見られ、小さな木製パネルの上に、筆致を分割する印象派特有の技法で丁寧に描かれています。
テーブルの中央には、瑞々しい花々が活けられたガラスのベース。
光沢を帯びた上等なシルクのテーブルクロス、繊細な陰影を帯びたティーカップ、深紅のワインが注がれたクラレットジャグ。
卓上にこぼれた花びらや、右奥に佇む大きなジャグ、優美な磁器のボンボニエールなど、光と色の印象を巧みにとらえ、現実を凌ぐほどに美しく描かれています。
裏面にはイギリスのアドレスシールがございますが、本作品はフランス人の個人コレクターより譲り受けた由緒ある一点もの。
目立つダメージもなく、非常に良好なコンディションです。
どうぞ、大切な空間に飾り、日々のひとときに華やぎを添えてください。