1900年代初頭のフランスで描かれましたオールドマスタースタイルの静物画です。
古典美を湛えた油彩が、分厚い木板の上に丁寧に表現されています。
花籠には、庭から摘まれたばかりであろう瑞々しい花々が溢れ、
ふっくらと咲いたバラの花びらには、朝露がひとしずく宿ります。
黎明のやわらかな光に照らされた花々は、静かに、でも少しだけ誇らしげにその美を語りかけてくるようです。ブラッシュワークには深い趣があり、花々の立体感と空気感を見事に演出しています。
画面右下には画家のサインが確認できますが、残念ながら詳細は不明です。
ロココ様式の木製フレームはオリジナルです。
重厚な装飾と、経年によるやわらかな金彩の輝きが、作品全体に時を重ねた品格を添えています。
(同じようなデザインのフレームは現代ではとても高価です。)
控えめながら存在感のあるサイズは、お部屋にそっと寄り添いながら、
空間を上質に彩ってくれます。
どうぞお気に入りの場所に飾り、静かに咲く、花々の美しさをお楽しみ下さい。
実物は画像よりも確実に存在感があり美しいです。
こちらは、フランスのプライベートコレクションより譲り受けた、たいへん希少な一枚です。