(フランス/1900〜1910年頃)
長い年月を経てなお、静かな気品と自然の美しさを湛えるフランスのアンティーク油彩画です。
卓上に置かれた花々のブーケが、光と影の繊細な描写によって闇の中から浮かび上がるように表現され、
まるで手を伸ばせば触れられるかのような瑞々しさを感じさせます。
キャンバスの奥深くにまで息づく作者のリアリズムが、絵全体に静かな生命力を与えています。
作者は不明ですが、その筆致と構成には確かな技量と感性が見て取れます。
木板に描かれた作品で、経年によるごく薄い埃の付着は見られるものの、
亀裂などはなく全体として良好なコンディションを保っています。
分厚いオリジナルフレームには、立体的なモールディング装飾が施され、
作品の重厚で芸術的な印象をさらに引き立てています。
裏側の向かって右下に小さなチップが見られます。(画像にてご確認下さい)
本作品は、フランスのプライベートコレクションより譲り受けた一点です。