マーガレット・タラント( 1888年 - 1959年 )
プリントのタイトルは"He prayth Best"
1798年にS.T.Coleridgeの「老水夫の歌」の中に記された詩をもとに描かれた作品のようです。
祈りを捧げる少年の美しい横顔。魅力的なまつ毛。柔らかな頬。
少年を優しい眼差しで見上げる子羊やウサギ、アカリスのなんと可愛らしいこと。。。。。
フレームは1930年代に額装されたものとなります。
"He prayeth best, who loveth best
All things both great and small;
For the dear God who loveth us,
He made and loveth all."
S.T.Goleridge
神が創り出したすべての生き物(great and small)を大切にすることこそが、形式的な礼拝よりも優れた「真の祈り」であるという教訓が込められています。
現在でも、動物愛護や環境保護の文脈で引用されることが多い非常に美しいフレーズです。
S.T.Goleridgeのこちらの一節はショーン・コネリー主演の「小説家をみつけたら」の映画の中でも一瞬ですが、使われていました。
プリントとガラス入り木製フレームはオリジナルです。
経年による汚れなどの付着はみられるものの、全体に古いフレームの趣がございます。
裏側にコーリッジの詩の引用が貼りつけられています。
また、こちらのフレームは1908年にイギリスで創業したメディチ協会が1930年代頃に販売したプリント入りのフレームとなります。